ゴールを目指す、それは並大抵の事では達成できない。
幾つもの障害が行く手を阻むからだ。
結婚は人生の墓場という、なるほど言い得て妙だ、一生縁がなさそうな俺にはどうでもいいことだが
それでは人生のゴールはどこにあるのだろうか。
そんなある意味究極の命題を解き明かそうとする。
明るい土色の大地を下に進めば、小さな暗闇が目に映り、俺の思考を途切れさせる。
読み物をしながらではその深遠たるきらめきを見つける事はかなわない
そう悟った俺は本を閉じようとした。
するとそこに今まで感じていたはずの引っ掛かりが無いことに気付く、今の1枚で最後だったのだ。
それほど考え込んでいたのか、はたまた考え始める前には既に最後のページまで読み進めていたのか。
「はは、これもゴールといえばゴールだな」
力の抜ける肩透かしに苦笑いをして、本を元ある場所に戻すとゆっくりした動作で立ち上がる。
いいエロ本だった。

うんこ座りをしながらの読書だったので、無理な負荷がかかってしまったのか
股関節が悲鳴をあげていた。軽く尻をグラインドさせて腰をほぐす。
携帯を見れば2時間ばかり経っている、15分で済ます予定が大幅に遅れてしまっていた
完全に想定の範囲外だ。
本の妖精が数cm横で埃をはたいていたのは、実にこの事を促すためだったのだ。
こんなことなら節を折るべきだった、これでは妖精の機嫌を損ねるのも当然の事と言えよう。
いや待て、結論を出すには速すぎる。
以前読んだ児童書に『妖精は金属が苦手』そう書いてあったのを思い出したからだ。
そうかベルトのバックル、考えればすぐに分かったはずなのにようやくその事に気付く
これは恥かしい、とんだうっかり者である。
「大丈夫」
表情を怯えたものに変えた妖精に、ベルトを外し害意がない事を両手を広げてアピールする。
すぐには信じられないのだろう、埃を払うのに使用している短めの杖で威嚇された。
「怖がらなくていいんだ」
そう言い聞かせるもなかなか上手く行かない、不毛な問答を続けていた俺達の間に
全身黒い衣を纏った男が分け入った。
ー妖精の騎士ー
なるほどこの威圧感、文明に犯された普通の人間如きが太刀打ちできるものではない。
「また…会えるよね」
分が悪い賭けはしない主義だ、つかまれば城に堅牢な牢獄へ幽閉されるのは間違いない。
名残惜しいが俺は引く事に決めた。
「もう二度と来んな変態!」
囁かれるようなやさしい声に、後ろ髪を引かれながらもその場を離れた。

「お兄さん、遅刻です」
行きつけの本屋『フェアリーランド1号店』を出た直後、現実に戻った俺に声がかけられる。
ニキハウスの白のセーラーワンピースに薄いグレーのゴブハット、サイズの合わない
マザーバッグをぶら下げて、季節そのものを着込んだような夏の妖精。
妹だ。
表情だけは相変らず冷蔵庫で冷したようにひんやりとしたものだが、今日は長めの髪が
邪魔だったのか、お団子にして横に流している。
こいつと待ち合わせをしていた事を、すっかり忘れていた。
「遅れた理由を簡潔かつ速やかに、
 「え」と「ろ」と「い」と「ほ」と「ん」の文字のみで表してください」
「いろえほん」
「あんな肌色ばかりの絵本、子供が見たら卒倒します」
案外プロレスか何かと勘違いするアホな子もいるかもしれない。
しかもタッグマッチやバトルロイヤルもあり、汗と汗、体と体のぶつかり合いは脚本通りに
展開しているとしても問題なく、脚本が良ければよいほど更に熱くなるだろう。
主に股間中心に。
格闘技、スポーツなどバリエーションは抱負だ、趣味ではないがデブ専の本なら相撲、決まり技は
もちろん性の48手、当然全員素っ裸だ。 
「何かくだらない事考えていませんかお兄さん」
「反省してたんだ、それも誠心誠意」
「そうですね、文字通り筋肉のドライバーですもんね。海綿体ですけど」
「ああ、マッスルドッキングだ」
「死んでください」

「はっきり言います。待ち合わせに一時間半遅れ来たことじゃありません。
 成人向けコーナーで白昼堂々『妹ミルク〜濃いのがほしいの〜』
 そんな淫猥な官能書籍を熟読してましたよね。それを訊いているんです」
うっは、タイトルまでもろバレじゃないっスか。

いつの頃からだろう…
妹の腕ギュがそれほど、気にならなくなった。
それよりたちが悪いというか…
目に痛いのは、エロ本(巨乳妹特集)だ…!
妹の胸が もし…
平均的というか…
ごく巨乳に成長していたならば…
今頃は……

「わたしが怒っているのは読んだ事に対してではありません。
 お兄さんがわたし以外の存在に対してちんぽを立てたことに腹を立てているんです!」
「お兄さんの心を癒すのは、可愛い妹であるわたしとの激しいラン&ガン、
 つまりマシンガンセックス、それ以外にないんです!」
終わっている内容はともかく一丁前に独占欲を見せる妹に、兄としての保護欲が掻き立てられ
その頭をなでなで。
可愛い嫉妬だ。
「誤魔化され、ませんよ」
ぷいと顔をそむけるが、耳が真赤に染まってるので説得力がないぞ、妹よ。

よかった…どうやら店内でのやりとりは見られていなかったらしい。
フェアリーランドは市内でも指折りの本屋なのだ、特にアダルトコーナー、その充実のラインナップは
我が家のエロ本事情に多大に貢献している。

「店員さんに不用意に接するとか、ないですよね?」
「ハハハこやつめ、そんな分けないじゃないか」
「では約束です。破ったらハリセンボン飲ませますから、ちんぽに」
「ごめんなさいもうしません(´・ω・`)」
恐怖のあまりみえみえの誘導尋問に口を滑らせてしまうとは…俺もまだまだらしい。
「とりあえず今回の事は良しとしましょう、本当は全然まったく爪の先程も良くないですけど。
 それにしても今日は暑いですね、何か飲みに行きたいですね」
「お茶を奢らせていただきます」


そんなわけで帰り道にある喫茶店の禁煙席にやってきたのだ。

注文を終え、4人席なのにテーブルに隣り合って座る俺達。
家では慣れて来たとはいえ、流石に人の目があるところでは恥かしい。
そんな俺を尻目に妹はポケットから紙を取り出し説明し始める。
「現在までの二人の進展・状況をパラメータに、判りやすくステータス風に表現してみました」
パラメータに、ステータス…今一意味が把握できなかったが見てみることにする。
「どれどれ…」
■兄━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ラブ:すき?(むっつり)
道具:いもうとのショーツ(使用済み)
エロ:キス(頬) 指セックス(腕の股)
性器:どうてい(精通済み:AV:マーズ)
状態:こんらん
■妹━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ラブ:だいすき(はっきり)
道具:なし
エロ:キス(頬) 指セックス(腕の股)
性器:しょじょ(初経済み:AV)
状態:いんらん
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今までの人生で見た中で最も最低なパラメータだった。
どう見ても出来の悪いエロゲーにしか見えない。

「見てください、特にエロの部分です『頬』キスに『腕の股』指セックスですよ!
 なんですか腕の股って、ふざけているんですか。
 その上どちらもわたしからですし、キスは良かったとしても実質「その辺の」幼稚園児でも
 やってることなんです。幼稚園レベルですよ幼稚園レベル」
よほど腹に据えかねていたのだろうか、妹が物凄い勢いで一気にまくし立てる。
幼稚園レベルと言われても基本的にヘタレな俺には、これ以上進んで手を出すことを躊躇ってしまう。
気は強いのに気が小さい、フルモンティなのだ。
「そ、その辺のやってる事ぐらいしかできるわけないだろ」
「それではその辺の犬がやってるように犯してください」
神様助けてください、これは何かの試練なのでしょうか。
妹の悦びの園へ導かれるわけには行かない。

「と、ところでこの「AV」「マーズ」という表記はなんなんだ?
 マーズなんて俺だけにあるし、ここだけ表記が変わってるよな」
ずっと気にはなっていたが、話の内容が内容だったので今まで訊くに訊けなかったのだ。
こいつのことだ、まともな物ではないのは予想できるが分からないのも癪だ。
オーディオビジュアルであることは100%無いと断言できるので、大方アダルトビデオとか
そんなところだろう。
マーズの方はまったく見当もつかないが、こちらもどうせ碌なものではあるまい。
「AVとはアナルバージンのことです、わたしとしては『肛門』のカテゴリを作っても
 良かったのですが、あまり項目を増やすのも美しくないと判断しましたので」
美しいという言葉からは1、80度かけ離れているとしか思えない文字の羅列、俺は頭を抱えた。
「マーズはですね」
「MARS、米国の…医療保険請求権?」
妹は否定の意味で軽く頭を振る。
「マーズは読んで字の如くそのままの意味ですね、尊厳的なこともありまして
 わたしの口からは言えませんが仮性包茎のことです」

KASEI
HOUKEI
生まれた時から常に一緒だった、ちょっとばかり出来は悪いが可愛い息子。
首を撫でられるのが気持ちいいの
                   いつまでも、一緒だよね?
  今日は頭が痛いからお風呂入らなくていいかな
                            おとうさんだぁ〜い好き!

仲のいい親子だった…この先ずっとこんな幸せが続くと思っていた…
一つうえの男にならなくてもよかったのだ。
「どうせ俺は包茎ですよ。でもな、包茎のどこが悪い!?」
「悪いですけど、悪くないです、わたし、お兄さんのそういう伸び伸び(皮)とした所も好きですから」

うかつだった、何しろここは喫茶店、様々な人間達が行き来する公の場なのだ。
当然今のやり取りは聞かれていたらしい。
「やだー、あの人皮…」
「プッ、臭そー」
「ママー、ほうけいって…」
園児と思しき女の子から指を刺されているのを見た時
俺は泣いた。

上から目線で物言うのは良くない、人は誰も子供であったはずなのだ。子供といえど
馬鹿にしてはいけないのである。
「でもわたしのおっぱいには上から目線ですよね」
そう言って両手で胸を持ち上げる妹。
「おまえの実りの悪い乳房がそれを許さないからだ」
「そんなひどい、まろび出るとか表現があるじゃないですか」
「馬鹿者ッ!!貧乳はまろびなど出ない」
なんて事を言う妹だろう、それこそ乳に対する侮辱だ。こいつは現実が分かっていない。
「おまえは板だ、桜色のポッチが2つついているだけの只の洗濯板に過ぎないっ!」
「おっぱいに人権はないんですね」
「だらしなく知性も感じられない揉み、しゃぶられるだけが能の、まろやかでそれでいて男を魅了する禁断の果実」
「そんなはしたないおっぱいが大好き、と…」
「…そういうことだ」
可哀相だがここは心を鬼にして、厳しくしつけるべきだろう。
「わたしも理性なくお兄さんのすえた匂いのするちんぽおしゃぶりしたいです、大好きです!」
「おまっ勝手にすえたとか誤解されるような…」

「ウソー、あの人やっぱり…」
「余ってる顔してるしねー」
「ママー、すえたにおいって…」
再度園児と思われる女の子から指を刺されているのを見た時
俺は号泣した。

しばらくして飲み物が運ばれてきた。
「お兄さんと同じのがいいです」
営業スマイルでオーダーを取りに来た店員に妹がそう言ったため、俺もこいつもアイスコーヒーだ。
「ストローはどういたしますか?」
「いらないかな」
俺は男らしくいつも直飲みだ、ちまちま飲むのはあまり性に合わない。
「それじゃわたしはストロベリーでお願いします」
妹の注文に店員がにやりといやらしく笑ったような気がしたが、変わった名前のストロー
この時はそうとしか思わなかった。

今思えば店員の気遣いはまさに罠、余計な一言だった。
ここには何度かバイト仲間と来た事はあるが、それは全て男同士でだ。
こんなオプションがあるとは夢にも思うまい。
「お待たせしました。こちらがストロベリーになります」
トレイを脇に置き、大げさに『それ』を取り出した。
「んなっ!?」
「わあ、素敵です」
ハート型に繋がった2つのストローだった。

「お兄さん」
「…できるか」
ずいと出されたグラスにはいつの間に刺したのだろうか、真っ黒なアイスコーヒーにストローが沈んでいた。
「ダメです、これはお兄さんからわたしへの『お詫び』なんですから」
逃げ道を塞くように妹が言う、アイスコーヒーを上まで吸い上げてはギリギリで戻す、
そんな行為を繰り返しながら。
「お 兄 さ ん」
「…今回だけだぞ。絶対、絶対だからな!」
「あは、うれしいです」
妹のおねだりに弱い俺は、請われるままホイホイと了解しちゃったのだ。


口にストローを咥え互いに見詰め合う羞恥プレイ、ライアーゲームの始まりである。
妹に促され、まず俺が恐る恐る吸い上げ始める。
ずごー
いつもは気にも止めないだろう空気による小さい音に、自分が気負ってしまってる事を
悟られたようで気恥かしくなる。
少しだけ飲んで口を離した。ストロー内を液体がすー、と戻り始める。
ほんの少しだけ、かさが増した。
それをただまんじりともせずに見つめる2人。
次は妹の番だった。両手はテーブルの下に組んだままおもむろにストローを咥える、視線は外さない。
ちゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グラスの半分ほどのアイスコーヒーが一気に無くなる、吸い過ぎだ。
「無くなったな、半分」
「わざとじゃありません」
内心ありがたかった。
この空気は心に負担がかかりすぎる、できるだけ早く飲み終わりたい。
2手目、また俺の番が来た、妹は…ストローを咥えたままだ。初めてお互いが一緒に吸う形になる。
喫茶店に来た客は一々他人など気にはしないのは分かっているが、それでも心臓が早鐘を打ち
精神的落ち着きも無くなってしまう。
その中で席が丁度奥まったところにあったのは不幸中の幸いだった。
右手を髪をかくような素振りで不自然に掲げ、周りから隠すように飲み始める。

ずーーー
先程よりは飲めたがそれでも恥かしいのは相変らずで、吸うのを止めてしまった。
ふと妹のほうを見ると俺と同じようにストローからアイスコーヒーが戻っていく。
俺に合わせて飲んでいたらしく2人のストローが、黒からピンクに変わり
またほんの少しだけ、グラスの中でかさを増した。
その後は何度も小口で一緒に飲んでいたが
ちゅーーーーーーーーーーーーーーーー
妹が勢い良く吸ったのを最後に、中身の殆どが無くなった。
現金なもので、無くなりかけると何故か勿体無く感じる。
そもそも妹は飲み過ぎだ、5/7はこいつが飲んでしまったのだ。
後には数個の氷と、底に残ったアイスコーヒー、それも氷が少しづつ溶けていくものだから
どんどん色が薄まっていく。
再度増えていくかさに、妹がまた「ちゅー」と、今度は少しだけ吸う。
溶けて増える度に、かわいらしい音が響いた。
それがしばらく繰り返されたえた頃、悪戯心が俺の頭に沸き起こる。

まだ俺もストローを咥えていたので不自然さは無かったと思う。
氷が溶けるのに混じって、口に含んだ唾液がストローを伝っていった。
アイスコーヒーだった残滓は、グラスの中で少し不自然にそのかさを増す。
妹は全く気付かないようで、ちゅーちゅと啜る音だけが響いている。
口の中で溜まっては流し、また溜まっては流す。
未だに気付かないでちゅーと啜る妹。
自分の一部を無条件に、無自覚に受け入れさせているという背徳感、かくれんぼをしている時のように
いつまで鬼から見つからずに隠れていられるかというのにも似た興奮に激しい快感を覚える。
テーブルの下では陰茎がズボンを突き破らんばかりに、苦しいほど張り詰めていた。
それから程なくして凍りは完全に溶け去っていた。
「ほら、全部飲めよ」
じゅるるるる
「もうコーヒーの味がしないです」
見れば妹がを咥内でくちゅくちゅと『アイスコーヒーだったもの』を味わっている。
その息が荒いと感じたのは、きっと俺の勘違いだろう。
テーブルの下で、お互いが指を絡め合っていることさえも、きっと。


「今の私達って、どういう風に見えてるのでしょうか」
そんなことを
妹が俺に何を期待しているのかは分かる、やはりこいつもこういう事に憧れる、普通の女の子なのだ。
「そうだなぁ」
備え付けのアンケート用紙を裏返し『兄妹です、かわいそうな娘なのでおかしい言動は放置してください』
インクの残り少ない黒ペンでそう書きなぐる。
周りの人間からは見えるよう、そして妹には気付かれないように、そっとテーブルに忍ばせた。
「きっと、お前が思っているのと同じ筈さ」
妹を見つめながら俺は言う、完璧なリップサービスだ。

初めに出された水も飲み干し、セルフサービスで汲んで戻ってくると
妹は足をぱたぱたさせストローを咥えてぷくぷくして遊んでいた。
いつもは大人びてるこいつも、こうしていると歳相応に見えてついつい世話を焼きたくなってしまう。
しかしこいつのためにもここは厳しくしつけるべきだ、後々困るのは妹自身だからだ。
兄ちゃんはそんな誘惑なんかに簡単に屈しないぞ!俺はそう硬く決心
ナプキンを取り出すと妹の口を拭ってやった。
くすぐったそうに、気持ち良さそうに、そんな表情は全く見せなかったが、妹の頬は
ほんのりと、桜色。
今日だけ…これは今日だけ…これはお詫び…一日だけのサービス…いじめ、ダメ…絶対…
俺の今日は随分長くなりそうだった。


グラスはすっかり空になり、溶けかけた氷が転がって、涼しげにカランと小さな音を奏でる。
既にこの喫茶店に入ってから、かなりの水分を摂取していた。
当然催して俺は何度かトイレに行ったが、妹は一度も席を立っていなかった。
我慢している素振りもなかったので「女は結構持つものなんだな」そう考えていた。
実は浮かれていたために、妹は自分の状態を把握できていなかっただけなのだ。
「お兄さん」
無心に妹の頬をぷにぷにしていた俺は、その一言で我に返る。
「そろそろ出るか」
残念だけど…とは言えない、クサすぎて言うつもりもない。
「お兄さんそこのわたしのバッグ取ってください」
「ちょっと待ってろ…よっ…と」
「出ます」
「…は?」
「もう、ダメです」
その意味がやっと理解した時には、既に時遅い。
「ちょ…おまっ!?」
バッグにハサミ 代わりペットボトル あぁこの際グラスで
「あ、お兄さん出る…っ出ます!」
「ゴォ〜〜〜〜〜〜ルッ!!!」
怒涛の奔流の中、そんな声が聞こえたような気がした。

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