<さっきテレビを見てて思いついたのよん> 「やっと追い詰めたぞ、怪盗素ク素ク!」 「さすがは男君、私の見込んだ名探偵だ。ネーミングセンス以外はさすがだな」 「ほっとけ!」 「で、どうするのだ。わざわざこのような、人も通わぬ廃工場に追い詰めたという事は、 罰として私を監禁し、お前の子を孕むまで昼夜を問わず犯し続けるつもりだな」 「そんな探偵いるか!お前が勝手にここに逃げ込んできたんだろ!」 「…ということは、レイプは無しなのか」 「無し!」 「縛り上げて、警察が来るまであちこち触りまくるとかは」 「無し!」 「…キスは?キスさえ無しか?」 「うっ…」 探偵の目に、レザースーツに包まれた怪盗のしなやかなボディーや艶やかなロングヘアー、 黒々と光る、猫の様な目が印象的な整った美貌が今更ながら写る。 コツリ、コツリとブーツの音を響かせながら、彼女のほっそりと引き締まった足が二人の 距離をどんどん縮めてくる。 「私をここまで追い詰めたのはお前が初めてだ」 「そ、そうか」 「だから私の初めてはお前のものだ」 「それがおかしい」 「イヤか?」 「うっ…」 いつの間にか、怪盗は吐息がかかるほどの距離に迫っていた。 「…さすがの私も、子を孕んでしまったらこんな稼業は止めねばならない。それでお前への 依頼は達成された事になるのではないか?」 彼女の肌の甘い香りが、探偵の理性を痺れさせていく。 「今日は私は危ない日なのだ。しばらくチャンスはこないぞ」 タイトなレザーに包んでも隠し切れない豊かな胸がムニッと探偵の胸に押し当てられ、 彼の理性を繋ぎ止めていたネジの最後の一本を吹き飛ばした。 「し、し、仕事ならしょうがないよなあぁぁぁぁぁ!」 その夜、工場の外に停めてあった彼の車は、朝までギシギシ激しく軋み続けた。 その後も毎月危ない日の前後に犯行は繰り返され、探偵はその都度怪盗を追い詰めては、 走る列車の屋根、燃え盛る大邸宅の中庭、大気圏に突入しつつあるスペースシャトルの カーゴルームで、激しく喘ぎながらしがみ付いてくる彼女の胎内に大量の精を注ぎ込み続けた。 だがなかなか怪盗は孕まなかった。それは、実は彼女が安全日を選んで犯行に及んでいた ためであった。 だが負けるな探偵よ!社会正義のために今日も怪盗を犯し続けろ!オギノ式は意外と当てにならないぞ! <おわりんこ> |