夏休み、通常ならば友人と海にでも行き楽しく遊んでいるはずだが、俺、三田雄介は家でのんびりしていた。 「大体、あいつも何で山なんだよ…。」とぶつぶつ言いながら、扇風機を背に机に向かっていた。 クラスの友人は何をとち狂ったか、男なら山だぜと言い、本当に男連れで山に行くという狂行に及んでいた。 もちろん俺はそんな狂気の集いに参加するはずも無く「暑さで気でも狂ったか?俺はパス。」とにべも無く断っていた。 夏の暑さは、相変わらずの女日照りを象徴しているようだ、外で七日の生を謳歌する蝉の方が遥かに人生を充実させているというものだ。 葉子の両親は今、世界中を飛び回っている。 割としっかりしているとはいえ、まだまだ幼い子を一人残して仕事とは…俺には理解できないが、この不景気だ、不測の事態でも起こったのだろう。 「雄介、葉子ちゃんが来てるわよー。」下から母親の声がする。 「アイスでも出してやっといてー、キリがついたら行くからー。」と返事をし、今日分の課題をサクサクと終わらせ始めた。 課題が終わり体をバキバキと鳴らしながら階段を下りていくと、母親が黒い服を身にまとって慌しく動き回っていた。 ちょっとこれから親戚のおじさんの告別式に出なくちゃいけないから、留守番よろしく。」そう言うと、鞄を持って出かけていってしまった。 呆気にとられながらあの爺さんか……遠いな、と思いながらリビングに入ると、葉子がすぅすぅと寝息を立ていた。 テレビの電源は切られ、静かな部屋には風鈴と蝉の声だけが響いている。 葉子の服装は、タンクトップにショートパンツという甚だしく無防備な格好だった。 汗ばんだ肢体を惜しげもなくさらす少女に溜息を漏らすと、俺はタオルと扇風機を取りにリビングを出た。 自分の部屋から扇風機を持ちだしタオルを脇に抱え、リビングに入ると葉子は目を擦りながら起き出していた。 眠そうに目を擦る葉子にタオルを渡してやると、俺の前であるにもかかわらず恥ずかしげも無く体を拭き始めた。 葉子に目を向けないように扇風機を設置し、葉子の方に向けると俺は少し離れたソファに腰を下ろした。 机の上に置いてあったリモコンを手に取りテレビをつける。 昼時の番組、いいとも。これでは折角の夏休みも平日と一緒に思えてきてしまう。 番組は進み次のコーナーに移る、お笑い芸人が仰々しく囃し立てている、 どうやら水着の女性たちの品評会をするようだ。 俺も普通の高校生、そういったものには興味津々の年頃である、気が付けば俺は食い入るようにテレビに向けられていた。 女性が幕の向こうから出てくる。 一人目は青い水着のスレンダー体系、薄い化粧ではっきりと美人だと断言できた。 二人目は白い水着で健康的に日に焼けた肌とのギャップがを主張している、ギャル系の顔は好みではないが、それでも健康的な四肢はすばらしい色気を放っている。 三人目は……巨乳だった、やや化粧は濃いがそれをカバーしてやまない圧倒的な…… 突然、そこでテレビが切れた。 そして、リモコンを手に持った葉子が、俺のひざの上にちょこんと座ってくる。 「何するんだよ。」そう文句を言った俺に葉子がガンガンと肩をぶつけて来た。 「痛い、痛いって。なんか俺、悪い事したか?」そう言う俺に葉子は背を俺の胸に預けてきた。 素肌の露出が多い服での密着は凶悪だ、長年の腐れ縁の少女からでも、はっきりと色気が感じ取れてしまう。 ……というか、いつもより大胆すぎじゃないか? 幼い時の身近な人への恋慕など一時の気の迷い、多少好意を向けられた位で手を出したら、葉子のためにも俺のためにもならない。 そう思い、我慢してきたというのに、こちらの考えなどお構いなくペタペタと引っ付いてくる。 膝の上にのっているむっちりとした太腿は柔らかく、鼻先をくすぐる黒髪からはいい匂いがする。 そして、自覚が無いのか股間に尻を当ててきている。 !いけね勃って来た……情けなさと恥ずかしさから、葉子を押しのけようとするが、葉子は頑として動こうとしない。 それどころか尻で俺の股間をすり始めた、あっというまに股間は硬くなり、ジーンズにテントを張った。 「葉子……お前、何やってるのかわかってるのか?やめろよ。」そう静止する俺の顔に、葉子は何かをばさりと被せてきた。 「……?雑誌?」それは少女雑誌だった、開かれたページにはカラーページのようだ。 「男の子の特集………!?」そこに描かれたいたのは、保健体育真っ青の濃い性教育の特集だった。 最近の性の乱れが懸念されているけど、これは乱れて当然だなと思えて来る。 溜息をついて雑誌をソファに放ると、いつの間にか葉子の顔がすぐ近くにあった。 体に重なる葉子の胸からは、トクトクと駆け足の鼓動が伝わってくる。 間近に見える葉子の表情は無いが、息遣いがはっきりと聞き取れる。 「やめろよ葉子……」そう呟く俺の心臓は、激しく脈打っている。 体は目の前の葉子を求め始め、頭までがぼぅっとしてくる、本能がGOサインを出したのだろう。 俺を押しとどめるものは、あまりにも頼りない理性のみとなった。 「もうこんなに懐いてるだろ、文句言わないって。」「今まで何で我慢してきたんだ、このままじゃロリコンだぞ。」 「いいじゃないか、4歳差なんて数年経ったら消えて無くなるぞ。」「まだ中学生だぞ、そんな子の人生をもてあそんでいいのか?」 「きっちり責任取ればいいじゃないか。」「馬鹿な!俺もまだ高校生だぞ!」 本能と理性が激しく葛藤している。 頭の中がぐるぐるし、わけがわからなくなっている所に、葉子が耳にふぅと息を吹きかけた。 プツリと何かが切れたような気がした。 俺は葉子の頭を抱えると、唇を奪った。 チュプチュプと卑猥な音を鳴らしながら、唇を重ねる。 葉子は嫌がることなく受け入れ、それどころか積極的に舌を這わせてくる。 体が熱くなり、貪るように葉子の唇を味わう。 体を抱く手に力が入り、折ってしまいそうな勢いでがっしりと抱きしめる。 その、力に臆することも無く葉子は身を預け夢中で俺の唾液を味わった。 葉子の鼓動は今にも破裂せんばかりに脈打っている。 ブラジャーに覆われたほのかな膨らみは発展の可能性を秘めている。 相変わらず葉子の表情に変化は無い、しかし息遣いのたびにプルプルと小刻みに震える体がその興奮を如実に表していた。 舌を全面を使い表面の粒々でゾロリと乳首を舐め上げると 「……んっ!」普段は全然喋らない葉子が声を上げる。 何故だか嬉しい、頑なに沈黙を守っていた少女の声は澄み渡るような響きを持ち、俺の耳に心地よくこだまする。 もっと聞きたい、その一心で葉子の胸を舐め、汗を吸い、乳首を苛めた。 当初は声を出すまいと、頑なに口を閉ざしていた葉子であったが、愛撫するたびに声を抑えられなくなっていき、 今では息を荒げ、正直に反応するようになった。 もっと葉子をとろかせたいと舌で乳首をコリコリと転がす。 「く……ふぅ。」 「葉子、気持ちいいか?」 その質問にコクリとうなずく葉子。 そうして、執拗な愛撫に我慢できなくなったのか、俺の耳元で小さく呟いた。 「キミのモノが欲しい……。」澄んだ声に似合わぬ硬い言葉は、俺の情欲を一層駆り立てた。 葉子のショートパンツを滑るように脱がせ下着を剥ぎ取ると、どろどろになった秘部が見えた。 幼く毛も生え揃わないそこは、妖しくテラテラと光っている。 ジーンズを脱ぎ捨て股間を露にすると、いつもより硬くいきり立ったものを葉子にあてがい一息に突き入れた。 「!?」 目を強くつぶり、痛みを表情に出し訴える葉子に謝る。 「痛かったか?ごめん。」 そう言う俺に、葉子はフルフルと首を振る。 俺は優しく葉子を抱き、繋がったままの体制で葉子と再び口づけした。 葉子の中は俺をきつくキュッと締め付けてくる、このまま体を動かさなくても達してしまいそうだ。 外では相変わらず蝉がジージーとけたたましく鳴いている。 二人して汗を滴らせ、繋がったまま、向かい合い抱き合っていた。 しばらくして、葉子が俺の目をまじまじと見つめるとコクリとうなずいた。 正直に言うと、もう我慢の限界だった、体がその欲望を吐き出したいと押さえが利かなくなっていた。 葉子の唇を舌で愛撫しながら、腰を打ち付ける。 一掻きする毎にジュプリジュプリと音を鳴らし、葉子は小さな体を震わせ。 つらそうに嬌声を上げながらも、俺にしがみつく姿をいとおしく感じる。 限界を感じた俺が引き抜こうとすると、葉子ががっしりと足で俺を捕まえた。 焦りと驚きで混乱する俺に葉子は言った。 「雄介……キミが好きだ…愛している……」 その瞬間、俺は葉子の中で達した。 モノが一際大きくなり、途端に葉子の中にドクリドクリと欲望を吐き出してゆく。 俺が体を震わせ最深部で出し切るのを、葉子の中はコクコクと飲み下していた。 冷静になり罪悪感で頭を抱える俺を差し置き、葉子はトテトテと軽い足取りでリビングを出て行っ…? 扉の陰からこちらに手招きをしている。 「……?」 葉子について行った先にあったのは、風呂場だった。 「まさか、一緒に入ろうってのか?」葉子はコクリとうなずく。 俺は慌てて「ひ、ひ一人で入れよ!」そう言ってバスタオルを投げてよこすと、リビングに逃げ帰った。 ……風呂場のほうからシャワーの音が聞こえてくる。 ソファに座り息を整え、シャワーの音を掻き消すようにテレビをつける。 テレビでキャスターが何かを話しているが、全然頭に入ってこない。 突然、携帯の着信音が鳴った。母親からのようだ。 携帯に出ながら、ふと扉のほうを見ると葉子が入って来るのが見えた。 バスタオルで水に濡れた艶やかな髪を拭いている、着ている服はタンクトップとショートパンツ、 風呂上りの色気に口をあんぐりと開け、俺は葉子に目を奪われた。 トテトテと歩いてくると葉子は俺の横に腰をかける。石鹸のいい香りがする。 「……すけ……雄介!……雄介!!聞いてるの!」母親の声ではっと我に帰る。 「あ、ああ足が無くて帰るのは明日の昼過ぎになるんだろ?わかってるよ。」 電話を終えた俺に、葉子は何かを言いたげな顔をしながら、こてんと俺の胸に頭を預けてきた。 葉子の言わんとしている事を理解した俺は、ゴクリと唾を飲み込んだ。 |