「君の子供の頃が全く想像できないな」 「そうかな、普通の子供だったよ」 「今と同じように・・・率直な性格だったの?」 「そうだね、素直な子だとよく言われていたよ。人形のようだ、ともよく言われていたけどあれは褒め言葉だったのかな」 「小さい君も、さぞ愛らしかったのだろうね」 「お転婆では無かったからね。母には手がかからない子だったと言われたよ」 「聞いていると、君の育った環境に興味が出てきたよ。思えば、君に出会う前のことを話したことはなかったね」 「まだ出会って3ヶ月だからね。でも、あなた以上に恋しいと、愛おしいと思った人は居なかったから安心してね」 「君の人生で一番だと自惚れてもいいかな」 「出会えたことをこんなに愛おしく思えるのはあなただけよ」 「僕だけ言われっぱなしだと癪だから言わせてもらうけど、僕も愛しているよ」 「私達って世間一般に言うバカップルかしら」 「むしろ、おしどり夫婦と言って欲しいね」 「おしどり夫婦・・・。いいことを思いついた。今週末、私の実家に行きましょう」 「・・・娘さんをくださいはまだ早いかな。それは冗談としても、今週末はデートをする予定だったし丁度いいね」 「私の住んでいた場所や思い出も知って貰いたいし、両親にも紹介したい。そうやって私をもっと知って貰って、私が生まれた土地でデートするの。 その次の週にはあなたの実家に行くの。あなたの両親に会って、あなたをもっと知って、私をデートに連れて行って。 あなたの生まれ故郷であなたにめいいっぱい愛されて、あなたをめいいっぱい愛して子供を作るの。 ああ、考えただけでも幸せ。あなたに出会わなかったらきっとこんな幸せ味わえなかった。本当にありがとう」 「卒業するまで待てない。僕の実家で挨拶を終えたらすぎに結婚しよう」 |