放課後の保健室。西日の強さも弱まり、空が暗くなってきた頃。 僕と彼女はベッドの上にいた。それもお互い全裸で。 「ふぁ…あっ………愁也っ」 首から肩にかけての美しい線をなぞるだけで嬌声が溢れ出す。 いや、さっきしたキスの時に既に一回イってしまうくらいだから仕方ない。 ご無沙汰だけあって雪子は完全にエロエロスイッチが入っていた。 「ふぁっ、あ、…んはぁっ!!」 そもそもなぜ僕たちが放課後の保健室でエロいことをしているのか? 時は二週間前に遡る。 「申し訳ないが君とはしばらく共に過ごせない」 昼休み中、一緒にお昼を食べていたときのことだ。 何か決心した面持ちの彼女は瞳に力を宿していた。 「え、なんで?」 「委員会選挙と演説に関して準備しなければならない。私としては君と片時も離れたくはないが…… さすがに何も準備しないという侮辱行為を行うわけにはいかないからな。」 僕たちの通う高校には委員会というものがある。 生徒会長をトップとし運動委員長・図書委員長などいった各委員長から成り立つ会だ。 学校の運営にもある程度なら言い出しができるほど強い権力を持っている。 もちろん誰でもなれるわけじゃない。そこそこの成績は必要だし、いま話に出ている選挙もある。 そして雪子は保健委員長に立候補した。生徒会長を推す声もちらほらあったけど、興味がないらしい。 あくまでも保健委員長。それが雪子の望みだ。 「少しばかり忙しくなる。勿論君といられる時は側にいるよう努力するぞ」 「うん、頑張って。僕に手伝えることがあったら何でも言ってよ」 それからの間、雪子と一緒にいる時間がぐっと減った。 少し離れた位置から見る彼女はなんだか違う人のように見えた。 クールだけで茶目っ気たっぷりで僕を困らせるあの雪子とはどこか違った。 そして二週間経った今日。 全校生徒と先生を前にしての演説が終わった。 内容はどうだったかと言うと……雪子らしい演説だった。多分いつまでもみんなの頭に残ることになるだろう。 結果はまだだけど当選は間違いない。なにより保健医の白石先生と雪子は仲がとてもいいのだから。 「お疲れ、雪子。よかったよ、当選は間違いないんじゃない?」 「そうか…君にそう言ってもらえると嬉しい。ありがとう」 疲れのせいか、雪子は元気がなさそうだった。 「雪子、大丈夫?ってうわ!?」 雪子にいきなり袖を掴まれた僕は、そのまま引きずられるように連れて行かれた。 場所はそう、保健室。 手際よくドアの鍵を閉めたと思うと、そのままベッドに押し倒された。 「あのーもしもし、雪子さーん?」 「悪いがもう我慢できない。本能として愁也を欲している」 狩りをする前の雌ライオンのように雪子は舌なめずりをする。 これは逃げられない。僕は観念して身を任せることにしたのだった。 始めは襲われていたはずなのに……服を脱がされ唇を奪われた辺りまでは。 もとから敏感な雪子だ。久しぶりのエロいことに耐えきれるわけない。 キスだけで一回イってしまったくらいだ。 「ひゃあっ…んぁ…あっ」 豊かな胸を優しくもみしだき柔らかさを堪能する。 手に馴染む吸い付くような肌はいくら触っていても飽きが来ない。 両手どちらも使ってふにょふにょと弄びつつ鎖骨に吸い付く。 軽く音を立てながら下へ降りていき、胸の頂点にある桜色をした乳首を口に含んだ。 「ふぁっ!?あ、んひゃあ…あぁんっ、やっ」 本当に感じやすい体だ。僕の頭に手をやり、悶えている。 ならばと留守になっていた手を雪子の下腹部にあてがった。 「ひぁ!?やっ…ぁっ、そこは、まら、らめら…ふぁああ!!」 慌てる彼女をよそに割れ目に指を這わせなぞる。十分すぎるほど濡れるそこは指の動きに合わせひくついていた。 それに興奮した僕が胸と秘所を愛撫していると雪子は体を反らせ甘い吐息を漏らし続けた。 今日は色々と抑えが効かない。胸から口を離した僕はそれを物語るように普段はしないことをしようとしている。 「しゅっ、愁也!?それはダメだ!!今それをされたら、おかしくな、ふぁああ!!?」 反対の声を無視して、充血しぱっくりと開いた雪子の割れ目を口で吸うと歓喜の悲鳴を上げた。 ぷっくりと膨らむ芽を舌でつつき、わざと音を立てる。 「はぁ、あんぁ…あっ!!や、ひゃあぁッ」 目を潤ませながらも法悦とした表情を浮かべる雪子に僕も我慢の限界だった。 雪子に上から覆い被さり目を合わせる。全てを悟った雪子はこくりと頷く。 その仕草のあまりの可愛さに、いきり立った愚息を濡れそぼった秘裂にぐっと押し込んだ。 「ひゃっ!!はぁあっッんぁ!!」 奥まで貫いた瞬間にきゅうっと膣内が締まり、痺れるような快楽が送られてくる。 「ほんとに今日はイきっぱなしだね」 射精をせがむように蠢く肉襞の動きになんとか耐えながら雪子と唇を重ねる。 全身性感帯となった今ではそれだけで膣内がきゅうきゅうと収縮した。 「ずっと、んっ…我慢して、いたか、らな…あぁっ!!おい、はなしを…している、と、ぁッきは、だめ、だっ…ひゃっ!?」 そんなことを言ったって自分こそ軽く腰が動いているじゃないか。 それに今は話をするよりも全身で感じ合いたい。 雪子の腰を掴み、夢中になって腰を振る。 一番奥まで届くほど深く、そして抜けるほど引き抜きまた押し込む。 溢れ出る愛蜜が動きを助け、また卑猥な音を奏でた。 その間にも雪子は何回か絶頂へと登り詰めていた。最初からだともはや数え切れない。 「らめらっ、ひゅうやぁ、はぁ、ぁっ、まら、いっ…もう、らめぇッ!!」 僕自身にも限界が訪れようとしていた時、雪子にも何度目かの絶頂が訪れようとしていた。 雪子がすがるように手を伸ばしたのに応え僕は雪子を抱き起こした。 対面座位になりよりお互いが密着する。もちろん唇を重ねることも忘れない。 ベッドのスプリングを使い雪子の中を激しく蹂躙していった。 「ひゅうや、ひゅうやぁッ、また、ひゃっ、あああぁッッ!!!!」 達すると同時に雪子が力強く抱きつく。膣内も例外なくギュッと愚息を締め付けてきた。 「うっ……」 強烈な刺激を受け取りながら僕も雪子の中で達した。 今まで以上にたっぷり射精した後に、雪子から引き抜く。ほぼ無毛のそこから白濁液が溢れる様子にまたもや欲情しそうだ。 でも雪子はそれどころではなかった。ぐったりしてしまい、ぼんやりしている。 「雪子、雪子!!だいじょうぶ?」 「んん……ああ、大丈夫だ…あまりの気持ちよさにな……」 心配する僕に優しく微笑んでくれる雪子。今まであんなにいやらしい顔をしていたとは思えない。 遠慮する雪子を抑え体を拭いていく。特にあそこはお互いの体液でベトベトだった。 一通り拭き終わる頃には雪子も大分落ち着いてきていた。 「しかし、よく出したな。一度にあれだけの量は初めてではないか?」 「あの、それなんだけど、雪子……今日って…その」 「残念ながら安全日だ。しかし、絶対はないぞ」 残念ながらって……でもこれからは気を付けないと大変なことになる。 「そうだ、避妊に関してだが先日葵ちゃんと約束をしてしまった」 はて?約束とはなんだろうか? 「保健委員長になるからには避妊は絶対にしろと言われた。保健医として譲れないらしい」 白石先生……あなたは何を言ってるんですか? 「私としては愁也を直接感じたいのだかな……保健委員長になったらそうも言ってられないな……だから今日が最後だ。いや、将来を考慮すると明確には最後ではないが」 また、何か暴走してる気がしないでもないけどまぁいいか。 今までは雪子に流されていたけど、これからは僕も気を付けよう。 「ところでだな、愁也」 「ん?なに?」 「さっきは何回もイかせてくれたな。私はやめろと言ったはずだ。特に口で舐めるのは前にもダメだと言わなかったか?」 「え……あ、いや、今日はなんというか、いつもと違って…」 お互いまだ服は着ていない。 雪子がじりじりと近づいてくる。ニヤリと唇を舌で舐めながら。 「今度は私の番だ」 「いや、どうせ雪子が先にイっちゃうんじゃ…」 「む…やってみなければわからないだろ」 この後しばらくは雪子が責めていたけど、雪子の敏感すぎる体のせいでけっきょく僕が攻める形になったのだった。 おわり |